楊鶴齢

楊鶴齢（1868～1934）、翠亨村出身。広州の算学館を卒業、1890年前後、孫文、陳少白、尢列らと香港の「楊耀記」（楊父が経営している店舗）を連絡拠点として、よく秘密里に集会し、革命意見を交換し、革命行動を企画し、当時の人はこの四人を「四大寇」と呼びました。そのため、「楊耀記」も「革命党人の初の政治クラブ」と呼ばれています。1892年、孫文はマカオで鏡湖病院に金を借りて中西薬局を開設しました。当時の保証人は楊鶴齢の妹の夫、マカオ商人の呉季薇です。孫文はマカオで非難された後、広州と香山石岐に戻って薬局を再開しました。楊鶴齢の息子の楊国陘氏の記憶によると、当時孫文が手元不如意で、楊鶴齢はマカオ龍嵩街の家を転売し、資金を全部孫文に寄付しました。その後、孫文が反清蜂起を起こしたとき、楊鶴齢は香港・マカオで資金の調達と反清の宣伝に協力し、陳少白が創立した革命新聞の「中国日報」でも勤めたことがあります。中華民国成立後、楊鶴齢はマカオに隠居し、居所を「楊四寇堂」と命名し、この革命の記憶を記念しました。1921年9月、孫文は広州で大統領に就任し、楊鶴齢を大統領府の顧問に任命し、毎月五百元を年金として贈呈しました。また、越秀山南部の文瀾閣を新たに修繕し、楊鶴齢、陳少白、尢列に居住させ、1923年、孫文は広州に陸海軍の元帥大本営を設立し、楊鶴齢を香港・マカオの特務調査員に任命しました。

楊鶴齢の性格は爽やかで、栄利を慕わず、他の人は彼に孫文との革命事績を聞いた時、いつも「一部十七史があり（色な時期には異なった事情があり）、どこから言おうか」と婉曲に断りましたが、革命烈士の親族の末裔に対していつも関心を持って、黄詠商、林喜智、程耀臣、譚弼、朱貴全、邱弼、鄭弼臣、楊衢路雲らのため墓と碑を建て、遺族を慰め救済などを求める手紙は今までも多く保存されています。1934年、楊鶴齢はマカオで病死し、故郷の翠亨村金檳榔山の山裾に埋葬されました。墓からは翠亨村の孫文の旧居を眺望できます。国民党中央執行委員会の西南執行部から、「上品な人で、度胸には優れた先見性があり、早期総理と革命を提唱し、偉大な功績がある。民国を設立したあと、名声も利益も追求しない、引退して故郷に戻り、尊重すべき模範である」と高い評価を得ました。