馮氏宗祠は南朗鎮の翠亨村に位置し、清代に建造されました。敷地面積118㎡、「三部屋両廊」式のレイアウトの煉瓦・木造建築です。馮氏宗祠は元は翠亨村馮氏の家族祠堂でしましたが、清代後期には翠亨村の村塾として利用されており、村中の子弟を集めて四書五経を教え、啓蒙教育を行っていました。1875年から1878年にかけて、孫文もここで読み書きを習い、陸皓東等の同級生と交友関係を結び、講師の丸覚えのみを要求しその中の道理を教えない教学方法に反対した等の多くのエピソードが残されています。孫文故居記念館は何度もこの宗祠を修繕したことがあります。
2000年11月、馮氏宗祠は中山市文物保護機構に登録されました。