孫眉墓は翠亨村の犁頭尖山の山麓に位置し、民国二十三年(1934年)に建造された、現地の伝統的な「圏椅式」の墳墓で、花崗岩で造られた石板で建造されました。墓前には幅広の段丘があり、左右には石獅子が置かれています。墓前からは珠江口の「二龍争珠」の壮麗な景色を遠望できます。墓碑には「十八世祖考寿屏孫公之墓」と刻まれ、「亥山巳向室宿十七度丁亥分金江西興國楊柳橋授男其邦訂」「民國二十三年三月清明日孫滿 乾敬立」の対聯石碑が建てられています。墓碑額には日光流云が刻まれ、富・貴・寿という文字で引き立たせており、両端には「馬鬣崇封思祖德 虎頭毓秀表元勛」の対聯石碑が建てられています。国民党党中央執行委員会は墓の西側に高さ約2.5m、幅1.2mの花崗岩の墓標を建てました。そこには汪精衛(汪兆銘。中国国民党副総裁)直筆の『孫徳彰先生墓標』が刻まれています。孫眉(1854~1915)、号は寿屏、孫文先生の長兄で、著名な華僑実業家・革命家です。
2010年5月、孫眉墓は第六回広東省重点文物保護機構に登録されました。